ジンベエザメの7代目ユウユウを8月25日に海に帰しました。
かごしま水族館では、これまで県内に来遊するジンベエザメを知っていただくため、
海からの預かり物として一定期間黒潮大水槽で展示し、全長が5.5mになる前に海に帰す方法で取り組んでいます。
このため、現在ジンベエザメの展示は行っておりません。
8月17日に黒潮大水槽から搬出したユウユウを南さつま市笠沙町片浦港沖の海面生簀に収容し、
海の環境に慣れさせ自ら自然界のエサを食べるようにトレーニングを行ってきました。
放流日の10時30分に生簀内のユウユウを輸送容器(ジンベエ丸)に入れ、
11時に放流場所に向けて輸送容器の曳航を開始しました。
そして、13時15分に南さつま市笠沙町野間岬沖3kmの地点で輸送容器からユウユウを出しました。
ユウユウは2年ぶりの海に一瞬とまどった様子を見せましたが、青い青い海に向かって元気よく泳いでいきました。
ユウユウには、もうしばらく私たちに協力してもらいます。
今なお謎の多いジンベエザメの生態を調べるためビデオ記録計をユウユウに取り付けし、
自然の海ではで何をどんなふうに食べているのかを映像で記録して調べる生態行動調査と海に帰ったジンベエザメは
どこに行くのかを衛星発信機の行動記録計を使い回遊経路の調査を 長崎大学河邊 玲 教授と共同で行います。
このユウユウから海の情報が届きましたら皆様にもご報告したいと思いますので楽しみにしていてください。