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「焼酎をわが子のように愛しむ、生真面目な酒蔵」
男たちのロマンは甘く、心地良い・・・・。鹿児島県霧島市の酒造会社「国分酒造協業組合」の造る「蔓無源氏」を知っている人はどれだけいるのだろう。世に出たくても出廻ることがない、そこには紆余曲折と多くの人の想いがあるからこそ。実直で生真面目「国分酒造」の印象はこうだ。歩幅を変えることなく、着実に一歩を踏みしめる、目の届く範囲、手の届く範囲で仕事を行う。そのため、信頼関係を築いた酒屋でしか販売がされていない。酒蔵が焼酎へ向ける愛情の深さが、そのこだわりからも伝わる。だからと言って頑固という印象を受ける訳ではない、我が子へ愛を注ぐ親のような優しさを感じる。「蔓無源氏」はそんな想いの詰まった酒蔵で誕生した。
「深い香り・旨味・甘み、この焼酎は奥深い・・・・・・」
初めて、この焼酎を口にした時の衝撃を忘れることができない。男らしい名前に反して、その味わいは実に甘くて口当たりがまろやか。焼き芋のような甘さが漂う香りは、飲む人を心地良く酔わせる。この感動は、焼酎が持つ本質に加えて、この焼酎へかける、ロマンを知ってしまったからなのだろうか・・・・・。
「蔓無源氏」とは、この焼酎の原材料で明治時代に発見された芋の品種。なぜ銘柄をダイレクトに芋の名前としたのか、そこには杜氏をはじめ多く人の想いがあったから。
この酒蔵には大正時代の焼酎造りを再現して生まれた「大正の一滴」という焼酎がある。この酒蔵を代表する焼酎の一つだ。きっかけはこの「大正の一滴」から。製法を復元した国分酒造は芋へまで、復元の思いを馳せた。しかし、大正時代の芋をこの時代に入手することは容易なことではない。大正時代の芋と出会うまでかなりの時間を要したという。しかし、思いが届いたのか、鹿児島県の農場試験場で昔からの品種を絶やさないため、わずかに芋の苗を育てていることを耳にしたという、そこでたった10株の苗を分けてもらい、芋を育てることから取り組んだ。その芋こそ「蔓無源氏」。折しも世間は焼酎ブームの真っただ中、平成15年夏のこと。
「時代に背いてでも造り続けた証」
焼酎ブームで他社が次々と新しい焼酎を売り出していく中、国分酒造はまるで時代に逆行するかのように、一件の農家と二人三脚で芋作りを始めた。平成15年の夏に苗の植え付けを行い、その年の暮に収穫された芋はわずか数キロ。もちろん10の苗が生んだ芋、だから仕方がない、わずかに取れた芋を今度は種イモに変える、その繰り返しで、焼酎の仕込み
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ができるまでになったのは、初めて苗を植えてから3年が経過した平成17年。しかし、それでも収穫できたのは3.5トンだったという。その年の12月に初めての蒸留が行われ、「蔓無源氏」が誕生した。誕生当初は足りない原材料をコガネセンガンで補った、誕生から歳月を重ねるごとに、この焼酎は「蔓無源氏」100%で造られる焼酎に近づいていく。紆余曲折をくり返した「蔓無源氏」が100%になる日も、そう遠くはない・・・・・・。 年に一度の限定発売商品平成18年仕込みの「蔓無源氏」は、平成20年1月に販売されました。すでに入手困難となっている、詳しくは国分酒造協業組合へ問い合わせを。 年明け頃に、平成19年仕込みが販売される。 |
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【蔓無源氏】 |
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